鬼怒川源流部 向山(1160.3m) 2013年11月16日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 13:02 駐車スペース−−13:04 車止め−−13:13 廃林道終点−−13:30 北西尾根に乗る−−14:06 向山 14:08−−14:13 1130m鞍部−−14:37 廃林道−−14:42 駐車スペース

場所栃木県日光市(旧藤原町)
年月日2013年11月16日 日帰り
天候
山行種類籔山
交通手段マイカー
駐車場男鹿川を渡る橋の手前に駐車スペースあり
登山道の有無無し
籔の有無無し
危険個所の有無沢を歩かなければ無し
山頂の展望無し
GPSトラックログ
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コメント横川集落奥から往復。地形s図に記載がある集落南側の川を渡る林道を利用。橋の手前に駐車スペースあり。橋を渡ってすぐに車止めあり。川の下流方向に林道が続きわさび田が終わると廃林道。尾根末端付近は露岩と急斜面で西側に回りこんだ方が安全。植林を登って北西尾根に出ると目印と踏跡あり。藪無し。登りきった場所は1150m峰で右に進んで山頂。山頂は落葉樹林で展望良くない。3D標識と栃木の山紀行の標識が健在。帰りは1130m鞍部から北向きの沢を下ったが標高??m以下はナメ滝が続き両岸は滑りやすい急斜面でルート選択に失敗。支流でコケて濡れてしまった。鞍部東側の1180m峰から北西に落ちる尾根を歩いた方がいいと思う




橋の手前の駐車スペース 駐車スペースから見た鹿又岳
男鹿川を渡る橋 橋を渡ったら車止めあり
ワサビ田 黄色いポールで廃林道化
廃林道終点 平坦な植林を登る
北西尾根末端付近の東斜面。急斜面&露岩あり 地図に無い林道が登場
カモシカ発見。動かないと判別困難 西側斜面に取り付く
鹿道あり 北西尾根に乗る
目印が点在 970m付近
1150m肩 向山山頂
3D標識が健在 栃木の山紀行も健在
向山から見た鹿又岳 東へ向かう
1130m鞍部より北斜面を下る 1040m付近
950m付近。植林中にでかい木がある 910m付近。右手に谷が見え始める
870m付近。写っていないが谷はナメ 850m付近で小尾根を下る
ナメを見上げる。ここは登れない 下流側は安全地帯
地図に無い林道 ワサビ田の先の車止めに出た
車止め付近から谷入口を見る。狭い 駐車スペース到着


 男鹿山塊の中心部の山はほとんど登り終わったが末端付近は未踏が多い。その中で横川の南に位置する向山に向かった。この山は西と北を男鹿川が流れていて水量が多く渡渉は無理で橋を探す必要がある。地形図上では横川集落内部で車道が分岐し東に延びて男鹿川を渡っているので、これを使うのが現実的だ。向山から北西方向に顕著な尾根が落ちているのでこの末端から登るのが堅実だが、橋からやや距離があるので登れそうな斜面があったら早めに取り付きたい。

 橋に続く車道は舗装され、橋の先で車止めがあったので戻り、橋の手前の広場に駐車。釣人が利用の中心らしい。ここから見る向山山頂は逆光で良く見えない。鹿又岳付近の塩那林道付近は雪で白くなっていた。

 橋を渡ってすぐに車止めがあり、ロープを越えて歩き続けるとワサビ田登場。このための車止めか。その先で黄色い数本の棒の車止めがありそこから廃林道化。取りつけそうな斜面を見定めながら進んだがどうも上部が急でさらに西に進むと廃林道も終了、平坦な植林帯に変わる。尾根に接近するためちょっと登ると地図にない林道が登場、北西尾根を巻くように水平に走っている。ここから見上げる尾根末端は急傾斜だし露岩も見える。地形図を見ると尾根の西側斜面の方が傾斜が緩そうなので林道を歩き尾根を回り込む。途中、植林の中に動物のような形状の物体があったのでデジカメで撮影したらカモシカだった。動いてくれないと木なのか生き物なのか判別が難しい。私がカモシカとは反対側の斜面を登り始めたらユルユルと動き始めたのでカモシカと分かった。

 結構急な植林斜面だが東面よりはずっとマシで時々鹿道を横断する。しかしこれらはトラバースしていて上がらないので適当にジグザグを切って登っていくしかない。藪無しなので苦労はないし、間伐材が放置され障害物になっているようなこともなかった。

 北西尾根に出ると傾斜が緩んで歩きやすくなる。ここより下部の尾根直上は露岩や急斜面で安全に下れないだろうが、ここには小ぶりな露岩が出ているのでいい目印。これより上方は自然林の普通の尾根だ。目印も散見される。小さなこぶや肩の登りは急な部分もあるが、灌木に掴まってクリアしていく。この時期は大量の落葉で地面が覆われ、滑りやすい木の根や枝を覆い隠してしまうので何度も足が滑った。落葉しているので枝を通して少しだけ周囲の山が見えるが写真を撮影したくなうような展望場所は無かった。

 1150m肩で傾斜が無くなって東西に延びる尾根に乗るがまだ山頂ではない。山頂は少し西側のピーク。この尾根も藪が無い自然林の気持ちいい尾根で、暖かい日差しを浴びながら向山山頂に到着。ここも樹林で展望なし。さっきの田代山よりは訪問者は少ないであろう。まだ「掃除屋」が来ていないようで3D標識、栃木の山紀行の標識が生き残っていた。

 帰りも北西尾根を下ろうかと思ったが遠回りなので、1130m鞍部から北側の谷を下ってみることにした。地形図ではゲジゲジマークが無いし周囲より傾斜が緩やかに見えるので危険はないと判断した。ただ、地図では表現されない小さな滝があっても不思議ではなく高巻きの覚悟はしておく。

 鞍部から北側斜面を下り始める。すぐに植林の急斜面に変わるが木がたくさん生えているので問題なし。最初は谷地形ではなくただの斜面で当然水もない。ガンガン下っていくと右手が凹んで谷らしくなってくるが、そこへの斜面は木が無い斜面が急激に落ち込んでいてロープ無しで下ったら滑落しそうなので左岸側をトラバースしていく。谷に下ろうと思ってもずっと急斜面が続いてなかなか下れそうな場所が無く、ちょっとドキドキするようなトラバースが続き後悔の念が。時間がかかっても素直に北西尾根を下ればよかった。

 やっと谷筋に下れそうな小尾根が登場、えらい急だが木が生えているのでどうにか下れそう。ここから見える谷筋は水量が少ないナメであった。落ち葉で滑らないように慎重に下っていき、最後は尾根末端を外して落ち葉に覆われた左の支流へと下った。しかし落ち葉の下は一枚岩のナメで足を乗せた瞬間に盛大にコケて左足を石に強打、とっさに着いた左手の手袋は沢の水でびしょびしょ、ズボンもびしょびしょ。凹凸が少ないナメなので数m滑り落ちたがどうにか停止、左岸に逃げた。いや〜、久しぶりに冷や汗をかいた。

 谷底はまだナメが続き極端に滑りやすいので急斜面の左岸を高巻き気味に下っていき、谷底のナメが消えて通常の河原に変化したところで谷に降り立つ。水量が少ないのでここで伏流化しているので沢の中を適当に下っていく。もう危険個所は無く地図にない林道を横断、そのすぐ先がワサビ田の先の黄色いポールの車止めだった。沢の出口はえらく小さく、地形図ではもっと大きな沢に読み取れるのでギャップが大きい。まあ、どのみちこの沢の地形では登るのは無理でありルートとして使えない。沢を登るよりも右岸側の尾根を登った方がもっと傾斜が緩く利用価値は高いと思う。地形図では上部の傾斜は緩いのでピークの北側を巻いて鞍部に出れば無駄が無い。

 車に戻り濡れた衣服を着替えた。打撲した右足が少々痛かった。

 

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